さいたま市の訪問リハビリ・マッサージ
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脳疾患

後遺症でお悩みの方へ。脳卒中(脳出血・脳梗塞)の原因・前兆。リハビリやマッサージの効果は?

令和2年(2020年)度の厚生労働省の人口動態調査によると、亡くなった方のうち脳卒中が原因の方は10万2956人でした。割合では全体の7.5%です。脳卒中は死因の第4位ですが、介護が必要になる原因としてはもっとも多くなっており、末長く健康的な生活を送るために、早期に脳卒中に注意しておくことは大切です。そこで、今回は脳卒中の後遺症、前兆、予防法、リハビリなどについてまとめました。ご説明いたします。

脳卒中の発症率に影響を与える要因

脳卒中はどんな人が発症しやすいのでしょうか。脳卒中は、高齢になるほど発症リスクが高まるといわれています。特に75歳以上では発症率が急激に上昇します。性別では、男性の方が女性よりもやや発症率が高い傾向にあります。血圧の高さ(高血圧)も発症因子として大きく関係しており、日本の高血圧患者数は、国民の約3人に1人と推定されています。非常に多くの方が高血圧傾向にあり、脳卒中の最大の危険因子とされています。また、糖尿病などの 高血糖状態は血管を傷つけ、動脈硬化を促進させ、血管に恒常的なダメージを与えます。結果、血管が破れたり、詰まったりすることで脳卒中を発症しやすくなります。同じく、血中コレステロール値が高いと動脈硬化が進み、血管の健康が損なわれ、脳の血管が梗塞したり、破れる原因になります。生活習慣では、喫煙は血管を収縮させ、血栓を作りやすくするため、発症の要因となります。肥満も高血圧、糖尿病、高脂血症などのリスクを高めます。肥満患者も高血圧と同様、患者数が非常に多く「万病の元」と言われています。不規則な生活を避け、不眠、ストレス、過度の飲酒を控えることが大切です。ほかにも、遺伝的な要因があるとされ、家族に脳卒中の人がいる場合、発症リスクが高まることがあります。

脳卒中の種類

種類

主な原因

主な症状

脳梗塞

動脈硬化、血栓

片麻痺、感覚異常、言語障害、意識障害

脳出血

高血圧、脳動脈瘤

片麻痺、感覚異常、意識障害

くも膜下出血

脳動脈瘤

激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害

脳卒中という言葉をよく聞かれると思いますが、疾患名ではなく、脳の血管に異常を来す疾患の総称です。脳の血管が破れたり詰まったりして、脳の細胞が損傷することで後遺症が起こります。主な種類として、以下の3つが挙げられます。

1. 脳梗塞

脳の血管が詰まり、脳の組織が壊死してしまう病気です。

原因

動脈硬化による血栓(血の塊)、心臓から飛んできた血栓などが血管を詰まらせることが主な原因です。

症状

片麻痺、感覚異常、言語障害、意識障害など、発症部位によって症状は様々です。

治療

血栓を溶かす薬の投与、血栓を取り除く手術などが適応になります。

2. 脳出血

脳の血管が破れて、脳の中に出血が起こる病気です。

原因

高血圧、脳動脈瘤などが主な原因です。

症状

脳梗塞と同様に、片麻痺、感覚異常、意識障害など、発症部位によって症状は様々です。

治療

出血を止めるための手術、薬物治療などが適応になります。

3. くも膜下出血

脳の表面を覆っているくも膜の下で出血が起こる病気です。

原因

脳動脈瘤が破裂することが主な原因です。

症状

激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害などが突然起こります。

治療

 出血を止めるための手術があります。

脳卒中の原因

脳卒中の原因は、大きく分けて血管が詰まることと血管が破れることの2つに分けられます。

血管が詰まる場合(脳梗塞)

血管が詰まって起こる脳卒中の場合の原因は主に以下になります。

動脈硬化

血管が硬くなり、内腔が狭くなることで血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。

心房細動

心臓が不規則に震えることで、心臓内に血栓ができやすくなり、それが脳の血管を詰まらせることがあります。

その他の原因

血管炎、動脈解離など

血管が破れる場合(脳出血、くも膜下出血)

血管が破れて脳内で出血が起こる場合の脳卒中の原因は主に以下になります。

高血圧

高血圧は血管に負担をかけ、破裂しやすくなります。

脳動脈瘤

血管の一部がこぶのように膨らんでおり、それが破裂すると出血します。

脳血管奇形

脳の血管が生まれつき異常な形で存在しており、破裂しやすい状態です。

その他の原因

脳腫瘍、外傷など

脳卒中の主な症状

脳卒中の症状は、脳のどの部分が損傷したかによって様々ですが、一般的に以下の症状が見られます。

片側の麻痺

手足に力が入らない、感覚がないなど、身体の片側が麻痺します。運動麻痺は、微細な運動がしにくくなる症状、感覚麻痺は感覚が薄くなったり(感覚鈍麻)、脱失する症状のことを言います。

感覚異常

 顔、手足にしびれやむくみを感じることがあります。

言語障害

 話し方が不明瞭になったり、言葉が出てこなかったり、相手の言っていることが理解できなくなったりします。左脳の障害で起こります。

視覚障害

視野が狭くなる、物が二重に見えるなど、視覚に異常が現れます。

平衡感覚の障害

ふらつきやめまいを感じ、うまく歩けなくなることがあります。

意識障害

意識が混濁したり、意識を失ったりすることがあります。

激しい頭痛

特にくも膜下出血では、突然激しい頭痛が起こることがあります。

脳卒中の前兆(一過性脳虚血発作:TIA)

脳卒中が起こる前に、数分から数時間続く軽い症状が現れることがあります。これを一過性脳虚血発作(TIA)と言います。片側の腕や脚がしびれる、ろれつが回らない、視界が急に狭くなるなどの症状は、数時間以内に自然に消えてしまうことが多いですが、脳卒中の前兆である可能性があるため、すぐに医療機関を受診することが重要です。

脳卒中の前兆症状

脳卒中の症状が出たら、一刻も早く医療機関を受診することが大切です。早期の治療により、後遺症を最小限に抑えることができます。前兆症状として有名な「顔面、腕、言葉」の3つのサインを覚えておくと良いと思います。これらのサインに心当たりがあれば、脳卒中の前兆症状の可能性があります。

顔面

顔の片側がゆがむ

 片腕が上がらない

言葉

 話し方がおかしい、言葉が理解できない

脳卒中の予防

脳卒中を予防するためには、まず血圧を正常に保つよう、食生活や運動習慣を見直すようにしましょう。さらに、血糖値・血中脂質の管理も重要なため、食べ過ぎや糖分・脂肪分の過剰摂取に注意しましょう。喫煙は動脈硬化を促進させるため、禁煙することが重要です。十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけることで脳卒中のリスクを大幅に下げることができます。運動は予防のために非常に重要で、定期的に運動をすることで高血圧や肥満、糖尿病、脂質異常などを改善し、心身を健康な状態を保つことができます。少なくとも40歳を過ぎたあたりから運動を習慣化し、最低1日15分以上は散歩する習慣を持ち、できれば筋トレを行いましょう。

脳卒中後遺症がある方へのマッサージで期待できる効果

脳卒中の後遺症がある方に、そう快ケアで行っているマッサージや変形徒手矯正、関節モビリゼーション、ストレッチなどの徒手療法、運動療法、鍼灸(接触鍼含む)などを行うことで以下のメリットがあります。

筋肉の緊張緩和

脳卒中によって麻痺した筋肉が固まってしまうことがあるため、マッサージによって筋肉の緊張を緩和し、関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。こわばった筋肉の緊張を緩和させた後で効果的なリハビリや運動を行うことで、運動効果を最大限引き出すことができ、機能的な回復を早めることができます。

血行促進

マッサージによって血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上し、痛みの軽減につながります。痛みがあると身体を動かそうという意欲が湧きません。痛みが少ないと精神的に楽なだけではなく、運動への抵抗感が減少し、積極的に体を動かす機会を作ることができます。長期的にみて筋力や体調の維持に非常に重要なことです。

精神的なリラックス効果

マッサージを受けることで、精神的なリラックス効果が得られ、運動やリハビリへの意欲向上につながります。

運動療法

そう快ケアでは運動療法も行っており、脳卒中後の身体的な機能回復をサポートしています。マッサージやストレッチ、関節モビライゼーション(関節の動きをよくする徒手療法)と複合して行うことで、患者様のパフォーマンスを最大限引き出し、効果的な運動を行います。

訪問マッサージのメリット

脳卒中後の方の中には、病院に通うのが難しい方が多くいらっしゃいます。訪問マッサージでは、患者様の住み慣れた場所で施術を行うことができるため、安心して利用することができます。

  • ご高齢者のお一人暮らしで定期的な「見守り」が必要である
  • 他者とのコミュニケーションや刺激による脳の活性化を図りたい
  • 認知症を予防したい
  • 理学療法や作業療法などの枠だけではリハビリが足りない

などのご希望・ご要望がある方は、ぜひ、お電話やお問い合わせフォーム、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
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