さいたま市の訪問リハビリ・マッサージ
【受付時間】 8:30 ~ 20:00
【定休日】 日曜日
お電話でのご相談・お問い合わせ
  1. Home
  2. /
  3. 神経・筋疾患

神経・筋疾患

神経・筋疾患(パーキンソン、ALS等)の症状、リハビリ・マッサージの必要性は?

神経・筋疾患は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉といった神経系や筋肉に異常が生じることで、運動機能や感覚機能に障害が起きる病気の総称です。これらの器官は、私たちの体の動きや感覚を司る重要な役割を担っています。そのため、神経・筋疾患になると、歩く、話す、ものを掴むといった日常的な動作が難しくなったり、感覚が鈍くなったりするなどの症状が現れます。

神経・筋疾患は、

  1. 症状・障害が進行する疾患である
  2. 高齢になるほど有病率が高い
  3. 定期的に医療処置を受ける必要がある
  4. 障害に応じたリハビリテーションを受ける必要がある

などの特徴があります。

発病初期は障害が軽度であり、在宅生活を続けながらリハビリテーションが行われます。症状が進行すれば、障害に応じたリハビリテーションを追加していきます。さらに進行した場合は、廃用症候群(安静状態が長期に続くことによって起こる身体・精神機能の障害)の改善を図るとともに、移動やコミュニケーションにおける代償手段(杖や歩行器などの補装具、コミュニケーションツールや文字盤など)の提供など、医療・福祉機器を利用した生活環境の構築がリハビリテーションの目的になります。筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィーなどでは進行すると呼吸筋が障害されるため、在宅人工呼吸器が導入されることもあります。肺炎を予防するために、嚥下障害への対応も重要な鍵になります。

様々な神経・筋疾患とその特徴

代表的な神経・筋疾患をいくつかピックアップし、表にまとめました。

疾患名 主な症状 主な原因
パーキンソン病 震え、筋肉の固縮、動作緩慢、姿勢不安定 脳の黒質という部分の神経細胞が死んでしまい、ドパミンという神経伝達物質が不足することが原因
筋萎縮性側索硬化症(ALS) 筋肉の萎縮、筋力低下、痙攣 運動神経細胞が徐々に変性していくことが原因
多発性硬化症 視力障害、感覚異常、運動麻痺、こわばり感 中枢神経系のミエリン鞘が破壊される自己免疫性の病気
重症筋無力症 眼瞼下垂、複視、四肢の筋力低下 神経と筋肉の接合部での情報伝達がうまくいかなくなる自己免疫性の病気
ギラン・バレー症候群 四肢の脱力、感覚異常、呼吸困難 感染症の後などに、体が自分の神経を攻撃してしまう自己免疫性の病気
筋ジストロフィー 筋肉の萎縮、筋力低下、歩行困難 遺伝性の筋肉の病気で、様々な種類があります
脊髄小脳変性症 歩行障害、平衡感覚の低下、手足の震え 小脳や脊髄の神経細胞が変性していく病気
シャルコ・マリー・トゥース病 末梢神経の障害により、手足の感覚が鈍くなり、筋肉が萎縮する病気 遺伝性の病気で、様々な種類があります

神経・筋疾患は、その原因や症状によって様々な種類があります。代表的な疾患とその特徴をいくつかご紹介します。

パーキンソン病

脳の大脳基底核という部位が障害され、震え、筋肉の固縮、動作が遅くなる、表情が乏しくなる、鬱症状などの症状が現れます。バランス能力に障害が出やすく、転倒が増え、進行すると、立位を保持することも難しくなります。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)

運動神経細胞が徐々に変性していく病気で、筋肉が萎縮し、力が弱くなる、飲み込みにくくなる、声が出なくなるなどの症状が現れます。最終的には呼吸筋が侵され、呼吸がしにくくなります。進行が早いとされています。

多発性硬化症

中枢神経系のミエリン鞘という部分が破壊される自己免疫性の病気で、視力障害、感覚異常、運動麻痺などが起こります。

重症筋無力症

神経と筋肉の接合部での情報伝達がうまくいかなくなる自己免疫性の病気で、眼瞼下垂、複視、四肢の筋力低下などの症状が現れます。

ギラン・バレー症候群

感染症の後などに、体が自分の神経を攻撃してしまう自己免疫性の病気で、四肢の脱力、感覚異常、呼吸困難などの症状が現れます。

筋ジストロフィー

遺伝性の筋肉の病気で、筋肉が徐々に萎縮し、筋力が低下します。全身の筋肉の低下が起こるため、呼吸や発声、嚥下などにも障害が及びます。

脊髄小脳変性症

小脳や脊髄の神経細胞が変性していく病気で、歩行障害、平衡感覚の低下、手足の震えなどの症状が現れます。パーキンソン病と似た症状が出現します。

その他

上記の疾患以外にも、多くの神経・筋疾患が存在します。

脳血管疾患

脳卒中など、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる疾患です。詳細はこちら

神経炎

末梢神経が炎症を起こす疾患です。

髄膜炎

脳や脊髄を覆う髄膜が炎症を起こす疾患です。

神経腫

神経にできた腫瘍のことをいいます。

神経・筋疾患の原因

神経・筋疾患の原因は様々です。筋ジストロフィーは、遺伝子が原因となる疾患です。体が自分の神経や筋肉を攻撃してしまう自己免疫が原因の疾患も多く、ウイルスや細菌感染が原因となることがあります。神経や筋肉に腫瘍ができることが原因で起こることもあります。また、脳血管疾患など、脳の血管が詰まったり破れたりすることが原因となることもあります。

神経・筋疾患の症状

神経・筋疾患の症状は、どの神経や筋肉が障害されているか、どの程度障害されているかによって異なります。しかし共通している部分はあり、ほとんどの場合、筋力低下、麻痺、痙攣、協調運動の障害などの運動機能の障害が出現します。感覚麻痺、異常感覚、痛みなどの感覚機能の障害もあり、見えにくいところでは、認知機能の障害(記憶障害、思考力低下)や、自律神経機能の障害(頻尿、便秘、発汗異常)も頻出します。また、精神症状(うつ、不安)も出現することがあります。

神経・筋疾患の診断と治療

神経・筋疾患の診断には、問診、神経学的検査、血液検査、脳脊髄液検査、MRI、CT、EMG(筋電図)などが行われます。治療は、原因や症状によって異なります。主に、薬物療法、リハビリテーション(理学療法・作業療法)、手術などが行われます。

神経・筋疾患がある方へのマッサージで期待できる効果

そう快ケアで行っているマッサージや関節モビリゼーション、ストレッチなどの徒手療法、運動療法、鍼灸(接触鍼含む)などを行うことで以下のメリットがあります。

筋肉の緊張緩和

神経・筋疾患のほとんどは全身の筋肉の硬さに異常をきたします。マッサージによって筋肉の緊張を緩和し、関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。こわばった筋肉の緊張を緩和させた後で効果的なリハビリや運動を行うことで、運動効果を最大限引き出すことができ、機能的な回復を早めることができます。

血行促進

マッサージによって血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上し、痛みの軽減につながります。痛みがあると身体を動かそうという意欲が湧きません。痛みが少ないと精神的に楽なだけではなく、運動への抵抗感が減少し、積極的に体を動かす機会を作ることができます。長期的にみて筋力や体調の維持に非常に重要なことです。

精神的なリラックス効果

マッサージなどで皮膚に心地よい刺激を受けると、刺激が神経と脊髄を伝わり、脳が反応します。それにより愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」というホルモンが分泌され、血流にのって全身へと運ばれていきます。(※1)皮膚への刺激によって分泌されるこの2つのホルモンの働きにより、深い精神的なリラックス効果があります。

運動療法

そう快ケアでは運動療法も行っており、神経・筋疾患発症後の身体的な機能回復をサポートしています。マッサージやストレッチ、関節モビライゼーション(関節の動きをよくする徒手療法)と複合して行うことで、患者様のパフォーマンスを最大限引き出し、効果的な運動を行います。

訪問マッサージのメリット

神経・筋疾患によって病院に通うのが難しい方もいらっしゃいます。訪問マッサージでは、患者様の状態に合わせて、住み慣れた場所で施術を行うことができるため、安心して利用することができます。

  • ご高齢者のお一人暮らしで定期的な「見守り」が必要である
  • 他者とのコミュニケーションや刺激による脳の活性化を図りたい
  • 認知症を予防したい
  • 理学療法や作業療法などの枠だけではリハビリが足りない

などのご希望・ご要望がある方は、ぜひ、お気軽にお電話、または問い合わせフォーム、公式ラインでお問い合わせください。
◆他社様の訪問鍼灸マッサージサービスを継続中でも『無料体験』可能です。

参考)※1:https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001204049126144